Story

鬱屈とした空気と紫煙、そして壊れかけの人間が棲むカシマール王国。

化学の進歩によって栄えたこの国が
他国と一線を画す豊かさから【アルカディア-理想郷-】と
呼ばれていたのは昔の話。

隕石が星に異常接近するという事件
【フォボスの夜】によって
この国を含む、世界全ての有り方は脆く儚く崩れ去った。

隕石は星にぶつかりはしなかったものの
異常接近の際、この惑星に
未知なる奇病をばら撒いていったのである。

病の名は【カシマール】

それは、感染者の遺伝子に取り付き
悪性変異をもたらす悪夢の病

各個人のゲノムに作用するが故
症状は多岐に渡り、 人という形すら歪ませるこの病に対し
現代医学はなす術は無く、
瞬く間に世界中に蔓延していった。

フォボスの夜から約10年
カシマールにより数千の民衆と技術者を失い、
王家の威光は地に堕ちた

無法地帯となったこの国を牛耳るのは
民間企業:シェルム=レガート

彼らはフォボスの夜直後から
貯蔵し始めた莫大な物資を餌に、
実質的な支配権を手に入れたのだ

死と隣り合わせの、この世界

その日生きる糧を求め、
シェルムの為に奉仕する

何の為に生きているのか
それすらも分からぬまま…

ただ生にしがみつくだけの日々の中
私はある日天使に出会った




System

Lost OrderはOPを除き全三章で構成されています。
各章ごとにメインとなるキャラクターが存在し
主人公はそのキャラクターと共に
物語を進める形となっています。

各章ごと、メインとなるキャラクターとは
恋愛関係になる場合もあり
その場合は恋愛EDとして完結し
次章には続きません。

また恋愛EDを迎えるには
例外を除き、ある程度の
好感度が必要となります。

キャラクターとの好感度は
選択肢によって上下しますので
目指す場合は相手の反応を
観察することをお勧めします。

また、例外として
最終ルートのメインキャラクターであるサクレは
それまで通ってきた選択肢に関係なく
恋愛関係となります。

各章ごと、EDは三つ。
一章、二章の場合ED二つは恋愛関係に
なった場合のみ見られる個別EDとなっています。

恋愛関係になったからといって
幸せな結末に辿り着くとは限りません。